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海外危機管理情報

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学校が自律的な危機管理をするためには、派遣地域や留学に関する最新の情報収集が欠かせません。JCSOSでは会員へ向けて、世界各国で発生した事象に関する危機管理情報を、定期的に配信しています。派遣留学生への具体的なワンポイントアドバイスも含まれており、留学前や留学中の注意喚起にも活用いただけます。危機管理情報は、ホームぺージの会員ページにて確認することができます。

危機管理情報の種類

危機管理情報
週1回(原則木曜日)配信 地域・エリア別の情報、ワンポイントアドバイス付
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週1回(原則木曜日)配信
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危機管理情報サンプル (2020年9月4日配信)

【欧州】 フランス:仏紙シャルリ・エブド、イスラム風刺画を再掲載

フランスの風刺週刊誌シャルリ・エブドは、9月2日付の誌面に、2015年の編集部襲撃テロ事件につながった、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を再掲載した。同紙は前日には、当該風刺画を同事件の裁判が始まる9月2日に合わせて掲載すると予告していた。

2015年1月7日に起きた襲撃事件は、パリにある同社内でイスラム教徒の襲撃犯2名が銃を乱射するなどし、計17名が死亡した。

今回の風刺画掲載に関し、フランスのマクロン大統領は「フランスでは大統領や政府を批判できるし、宗教を冒涜もできる」と述べ、同紙の姿勢を擁護する構えを見せた。しかし、これに対して、パキスタンやトルコなどイスラム圏の国の政府などから非難・批判の声が上がっている。

AFP通信によれば、フランスのダルマナン内務大臣は「フランス国内のテロ発生の危険性が非常に高まっている」として注意を促した。同大臣によれば、フランス国内で8000人以上のイスラム過激派に属すると見られる人間が、危険人物として把握されているという。

ワンポイントアドバイス

フランスでは、今回裁判が始まった2015年1月のテロ以降、同年11月(パリ)、2016年7月(ニース)などでもテロ事件が発生している。2019年にもリヨンで事件が起こるなど、たびたびテロ事件が発生している。

フランス内務大臣も注意を呼びかけているように、今回の風刺画掲載により、イスラム過激派による攻撃やテロなどが再び危惧される。フランス滞在中の学生らがいる場合には、充分注意するよう指導されたい。不要不急の外出は控える、人が多く集まる場所には行かない、何か異変を感じたらすぐに離れるなど、身を守る行動をし、現地機関や在仏日本大使館からの情報をチェックすることも合わせて指導されたい。