近年、海外研修・海外留学等の形で大学・学校などの教育機関が実施する国際プログラムを通して海外で学ぶ日本人学生・生徒の数が増加していますが、一方、研修・留学期間中に事故・病気・事件等の不測の事態に遭遇するケースも残念ながら増加の一途をたどっています。海外研修・留学を実施している学校にとって、プログラム中の安全管理対策は重大な関心事であるにもかかわらず、多くの場合、保険会社、旅行会社、保険会社まかせになっているのが現状のようです。
海外研修・留学プログラムが通常の教育プログラムとは違ってかなりの難しさがともなう理由の1つはこの「安全対策」にあるわけですが、これは決して避けて通れるものではありません。大学・学校独自の教育理念と危機対応のための綿密なオリエンテーションが大切なことはもとより、万が一、緊急事故が発生してしまった場合の的確かつ迅速な対応は、大学・学校の「責任」と「自立」において極めて重要なことだからです。
海外留学生安全対策協議会(JCSOS)は、大学・学校が企画実施する海外研修・留学を安全対策面および法的側面からサポートし、大学・学校の主体性を尊重しつつ多角的な支援をするために、1998年に非営利団体として発足しました。長年の準備・調査を積み重ね、海外研修・留学や海外安全対策等のエキスパートのノウハウを結集し、その共同作業によりスタートしたものです。「安全対策」については、常に変化する内外の情勢に的確に対応できるような全学的な体制作りが不可欠です。
海外留学生安全対策協議会(JCSOS)では「会員校形式」をとり、海外の関連機関や内外の交流団体等と提携して、国際教育交流プログラムを実施する大学・学校を「守る」という立場から、さまざまなサポートをしています。「海外教育情報や海外安全情報の提供」、「リスク分析」、「安全管理コンサルテーション」、「危機管理セミナー開催」、「海外緊急事故支援システムによる緊急時事故対応」、「事故発生時のメディア対応」等は海外安全対策に関する海外留学生安全対策協議会(JCSOS)の活動の一端です。
国際教育交流プログラムの安全かつ円滑な促進が、国際社会に貢献できる人材育成の一助となることを目標に、皆様のこれまで以上のご協力ご声援をお願いしつつ、海外安全対策や危機管理に関するプロフェッショナルとして、今後も皆様のご要望に応えられるよう努力していく所存です。 |